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福島からの訴え!(33)

福島市の農協労働者 Mさん

 農協の水稲担当の部署で働いています。米づくりの指導や収穫された米の検査、倉庫での管理、販売などの仕事です。
 米づくりをめぐって、国の対応は一貫して間違っています。政府の原子力災害対策本部が3・11直後の4月8日に「稲の作付に関する考え方」を出した。食品の放射性物質の暫定規制値「1㌔グラムあたり500ベクレル」をもとに“土壌から玄米への移行係数は0・1だから、土壌1㌔あたり5千ベクレル未満の水田なら作付けしていい”としたわけです。
 福島市ではたった1カ所の土を測定し、“3500ベクレルだったから、全市で作付けしていい”と。各地の放射線量なんてほとんど測っていない時期に、農家は大変な被曝をしながら作付けすることになりました。

 収穫後に次々と出荷制限かかる 

 秋の収穫期を迎えると、10月に佐藤県知事が「県産米はすべて暫定規制値を下回った」と「安全宣言」を出しました。ところが1カ月後、福島市大波地区の米から630ベクレルが検出された。農家が個人的に農協に持ち込んで測ってわかったんです。それで全戸調査を実施した結果、福島市渡利地区や伊達市霊山町小国地区などで暫定規制値を超える米が次々見つかり、その地域はみな出荷制限されました。
 さらに今年4月から食品の基準値が1㌔あたり500ベクレルから100ベクレルに下げられたのに伴い、国が「特別隔離対策」を発動し、100ベクレルを超えた米が出た9旧市町村で収穫された米はすべて出荷制限されました。福島市では約10万7千袋(1袋は30㌔)の米のうち約7万袋が出荷制限です。
 しかも出荷制限された米はその地域で焼却処分しろという。そんな大量の米を焼却する施設はありません。これまで出荷制限された野菜や果物も焼却場がなく、みな畑の一角で腐り、放射能は土に戻っていったんです。

 「放射能がない土地を戻せ!」

 今年度作付けできた水田では、どう除染するのかという問題がある。去年、耕運機で耕しているから、表土をはいで除染することもできない。
 それで春に、水田にゼオライトとカリをまきました。どちらもセシウムが米に移行するのを抑制すると言われる。でも、そこにある放射性物質はあり続けるわけで、除染ですらありません。
 実際に米への移行を抑えられるかどうかは、結果を見なければわからない。農家もみな不安を抱えて仕事をしています。
 他方、渡利や大波など作付け禁止になった農家は、地域の総意でゼオライトもカリもまかないと決めた。「今やっていることは除染じゃない。ちゃんと放射能がない土地を戻せ」と。まったく当然の要求です。しかし現実には、放射能を取り除く技術などまったく確立されていないわけです。
 そういう中で「農家をやめる」という人も出ているし、生きる意欲を奪われて自殺する人まで出てしまいました。
 今、福島の11年産米が流通しています。大手チェーンの飲食店は安い福島県産米を混ぜて使っています。混ぜてしまえば「福島産」と表示されないから。福島の米はおいしいので、今までも混ぜられて魚沼産コシヒカリとして販売されていたんですが、今も安く買いたたかれた上で流通している。ひどい話です。
 本来は別な場所に丸ごと移転するしかない。今の動きはまったく逆。居住制限を解除し、学校も再開してどんどん帰還させようとしている。

 過重な被曝労働絶対に負けない

 農協で働く私たちも確実に被曝させられています。11年産米も、出荷制限がかかるまでは普通に農協に入ってきたので、千ベクレル近い米も扱っていました。
 3・11以降、ものすごく加重労働です。通常の仕事に放射能関係の仕事が加わった。仕事は増えても人は増やさない。実感としては仕事量は何倍にも増え、労働時間もものすごく長くなった。
 この1年余、肩がこって首筋が痛いし、体がだるくてしょうがない。鼓動が激しくなる時もある。放射能の影響かと思うけれど、それを証明するすべもない。
 診療所建設は切実な願いです。子どもたちも救いたいし、みんなでいろんな知恵や情報を共有し、自分の体も心も守りながら、「絶対に負けないぞ!」という気持ちで闘っていきます。
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プロフィール
動労千葉を支援する会・習志野  国鉄分割・民営化で解雇された動労千葉組合員の解雇撤回をかちとるために、2010年9月、千葉県習志野市で働く公務員労働者を中心に結成。①動労千葉争議団を支援するための物資販売、②宮城や福島などの被災地支援、③職場で労働者が胸を張って働けるように闘っています。          職場新聞『風雲』を発行。

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