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福島からの訴え!(36)

全国農民会議呼びかけ人 本宮市の酪農家 鈴木光一郎さん

 ここは福島第一原発から約55㌔です。本宮市は今の空間線量を毎時0・2マイクロシーベルト前後と発表しているが、うそばかり。測ってみましょうか? 牛舎の中は地上1㍍で0・370マイクロシーベルト。牛舎を出てすぐの場所は0・835マイクロ。牧草地では2マイクロなんて数値はいくらでも出ます。
 私たちは長い年月をかけて、牧草地で牧草を育て、その牧草を牛に与え、牛の糞尿(ふんにょう)で堆肥(たいひ)をつくり、堆肥をまた牧草地にまいて牧草を育てるという循環型酪農をつくってきました。
 今は牛乳から放射能を絶対出すわけにいかないから、徹底して厳しく管理しています。国は牛乳の基準値を「1㌔グラムあたり50ベクレル以下」と言う。だけど50ベクレルの牛乳なんて絶対に出荷するわけにはいきません。牛乳を一番飲むのは子どもたち。50ベクレルの牛乳を毎日飲んだら将来、みんな病気になっちゃいますよ。
 今ある測定器では10ベクレル以下は測れない。だからND(ノーデータ)と出た場合は、当然10ベクレル以下。それでもまだ多いと思うから、今はほぼ5ベクレル以下の水準で出荷しています。そうでなければ、われわれは牛を飼う資格がないと思ってますよ。

 毎朝、近所の5~6軒の酪農家が搾乳した牛乳を3㌧のミルクローリー(牛乳輸送車)1台に集めて出荷します。そのローリーごとに毎日、放射線量を測定している。逆に言えば、福島県の牛乳は一番安全ですよ。福島の周辺県の牛乳からも放射能は出ているのに、伏せていますから。
 安全な牛乳をつくるため、3・11後、生産方法をすべて変えざるを得ませんでした。まず飼料。自分たちがつくった牧草は食べさせられない。牛には地元のものは草一本も食べさせません。トウモロコシも乾燥草もアメリカやカナダ産です。しかも今年は大干ばつでアメリカ産のトウモロコシの相場が跳ね上がり、2倍近く、大赤字です。
 でも東電は、直接の放射能被害以外は補償しない。餌の値段が高くなっても補償はされません。
 今一番力を入れているのは牧草地の除染です。10月に種をまき、来春までかけて育てて、5~6月に一番草(いちばんそう)を刈り取る。去年の6月は、その一番草から放射能が出ちゃった。来春はそうならないよう、ここ数カ月はまずは土地をどうにかしようと取り組んできました。
 牧草地にゼオライトをまき、表土は30㌢ひっくり返しました。だけど来春に牧草を刈った時に放射能が出るかどうかは、刈ってみなければわからない。牛は牧草を全部食べる。草刈り機で刈れば、根っこも土も少しは入る。どんなに除染に取り組んでも、本当に食べさせられる牧草ができるのか、大変不安です。
 去年うちで1頭、乳が出なくなったから廃牛にする牛が出た。今までは県外の屠場(とじょう)に持っていったけれど、「福島県の牛は県外に出しちゃだめ」。県内の屠場で順番待ちするしかなかった。それで屠殺した牛の値段がいくらだったと思う? 3・11以前なら10万円近かったのに、たったの950円。しかも運送料の1万5千円は自腹。1頭を廃牛にするだけで大赤字ですよ。

 3・11後は地域の酪農家で集まって団結集会をやって話し合いました。みんな、酪農組合や協同組合の団結がなかったら続けられなかったと思う。その点、企業は利益優先だから弱かった。ある意味、私たちが目指す未来社会を象徴していると思いました。3・11で人間が生きていくために一番大切なもの、その根本が問われたんです。
 酪農家の生活はすべてが牛中心です。搾乳は1日2回、朝7時半から10時過ぎまでと、夜7時から9時ごろまで。その間に牛の食事があり、合間は牧草地の仕事。うちは田んぼもあるので、田んぼの世話もある。毎朝5時に起きて、夜10時過ぎまで働いてます。農家はみんなそうです。
 こうやって日本の食を守り抜いてきた農民を、3・11をもって国は切り捨て、さらにTPP(環太平洋経済連携協定)でぶっ壊そうとしている。こういうやつらと闘いぬかなければ、農民は生きていけません。
 浜通りの酪農家は「3日ぐらいで戻れる」と思って牛をつなぎっぱなしにして避難して、1週間後に行ったら牛はつながれたまま餓死していた。何も食うものがなくなった豚が牛の死骸を食べている――そういう現実を目の当たりにしたんです。昨年6月に、壁に「原発さえなければ」と書き残して自殺した酪農家がいたでしょう? 気持ちはよくわかる。
 ここに生き続けて福島を再生したいし、こういう事態を引き起こした新自由主義・帝国主義にきっちりと責任を取らせていく闘いののろしを福島から上げていきたい。
 福島と全国の農民が立ち上げた全国農民会議を、日本のこの現実をひっくり返す力を持つ組織に必ずや育て上げていきたい。ぜひともご支援をお願いします。
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プロフィール
動労千葉を支援する会・習志野  国鉄分割・民営化で解雇された動労千葉組合員の解雇撤回をかちとるために、2010年9月、千葉県習志野市で働く公務員労働者を中心に結成。①動労千葉争議団を支援するための物資販売、②宮城や福島などの被災地支援、③職場で労働者が胸を張って働けるように闘っています。          職場新聞『風雲』を発行。

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