闘う労働運動を職場からつくりだそう!

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福島からの訴え!(53)

ふくしま合同労組委員長/福島市 市川潤子さん

 ふくしま合同労組では3・11後に新しく分会を立ち上げました。公営の介護老人保健施設が民間に委譲され、全員解雇・再雇用方式で基本給は2割カット。「労働組合が必要だ」と分会を結成しました。
 当初は、「まだ波風立てないで」という同僚の声に分会としても苦悩しました。でも労働条件の悪化やパワハラに嫌気がさし退職者が続出。分会の決断で組合全員で団交を始めました。夜勤手当を1回5千円のところ2千円しか支払ってこなかった契約違反を追及して、差額を1年半前までさかのぼって支払わせるなど、目に見える成果もかちとりました。50万円になった人もいます。
 団交の中で、管理職が職場の労働者代表になっていることもわかった。是正を約束させたが、会社には任せず組合員が「違法を許さず、労働者代表を自分たちで決めよう」と訴えた結果、分会長が労働者代表に選ばれました。まだ少数派の分会ですが、団交で闘う姿を見て、職場の仲間が信頼してくれた結果です。
 いま、労働契約法の改悪に合わせて「臨時職員雇用規程」に、「雇用通算期間は原則5年を超えることができない」という条項が入れられ、現場からは激しい怒りの声が上がっています。「非正規職撤廃」の決意に燃えて次の団交を構えているところです。
 3・11後の福島だからこそ「このご時世で雇用があるだけでもまし」という空気を突き破って闘っていきたい。職場で闘いを始めて、組合員自身が団結のすばらしさを実感した。行動を起こすほど経営側がボロを出し、労働者の怒りが倍化する。何よりも分会員が「職場に行くのが楽しい」ととても元気に闘っています。それが一番の感動です。

 私は福島市内の病院で働いています。原発事故直後は小さい子どもがいる看護師さんが避難していったけれど、最近、避難した人が福島に戻ってきている。母子避難の二重生活が経済的にも困難になり、「本当は帰りたくないけど、帰らざるを得ない」と言うんです。他方、結婚してこれから子どもも生まれるという世代が「これからのことを考えると福島では暮らせない」と言ってこれから避難していく。私たちの生活は今も原発事故で揺るがされています。
 職場は信夫(しのぶ)山のふもとでとりわけ線量が高い。事故直後は毎時20マイクロシーベルトもありました。病院は23万円もする線量計を買ったのに、計測結果を労働者に公表しない。同僚と一緒に「公表してほしい」と何度も申し入れに行ったけれど、「あなたたちは少数派。過敏になる必要はない」と拒み続けた。陰では「本当のことを知らせたらみんな辞めていくから知らせない」「除染は金がかかるからできない」と言っていた。ひどい話です。
 何度も申し入れた結果、貸し出すことを約束させ、同時に病院で測った線量も公表するようになったけれど、屋外7カ所の1カ月の平均値だけ。ホットスポットも明らかにしない。だから自分たちで測っています。
 今年1月には市が、病院のベビールームに通じる細い道を優先的な除染対象地区に指定した。除染の前日にその場所を測ったら、地表から10㌢で毎時5マイクロシーベルトありました。雨どいの下でたまっている。何カ所も測りましたが、去年と比べても線量は全然低くなっていない。職場の前にあるモニタリングポストの表示は毎時0・25マイクロぐらいですが、自分で測ったら0・5。私たちが車をとめている駐車場は0・9でした。
 福島の労働者はみな、そんな高線量のところで働いている。しかも多くの職場で線量を測ってもいない。原発で働く労働者も、屋外で働く労働者も、とんでもない被曝労働を毎日続けています。

 原発事故から2年近くたち、福島では「放射能を気にする方がおかしい」という空気があおられています。
 福島市の給食の米はこれまで会津産でしたが、「市産の米を使え」という農家の市議の圧力で4月からそうなってしまった。すごく心配している親や祖父母もいるけれど、「PTAで不安だと話したら冷たい対応をされた」とか「申し入れなんてやったら子どもがいじめられないか」という怖さもある。ある同僚は「なぜ命がけの思いをしなければ『放射能汚染が怖い』と言えないのか」と怒っていました。子どもの命がかかっていて、不安を持っている人はいっぱいいるのに、声を上げることが封じ込められているんです。
 今も原発から放射性物質は出続けているし、たまっている。「命より金」の社会を根本から変えなければ、自分たちも生きていけないし、若い人や子どもたちの未来もありません。
 私たちの世代で原発のない社会をなんとしても実現したい。それが一番の思いです。
 3月11日当日に「原発再稼働なんて許さない。フクシマの私たちはすごく怒っている」と声を上げたいと思って3・11反原発福島行動を呼びかけ、組合としても組織賛同しました。
 ぜひ全国から集まってください。
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プロフィール
動労千葉を支援する会・習志野  国鉄分割・民営化で解雇された動労千葉組合員の解雇撤回をかちとるために、2010年9月、千葉県習志野市で働く公務員労働者を中心に結成。①動労千葉争議団を支援するための物資販売、②宮城や福島などの被災地支援、③職場で労働者が胸を張って働けるように闘っています。          職場新聞『風雲』を発行。

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